2013年7月25日木曜日

平成25年度国土交通行政功労表彰式


昨日、国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所において、
平成25年度国土交通行政功労表彰式がありました。

水門等操作をされるなど、
長年に渡って国土交通行政へ功労があった方々がいらっしゃる中、
当社は、優良施工業者(業務部門)の表彰をいただきました。

表彰の対象となった業務は、
「平成24年度球磨川水系堤防等河川管理施設状態調査その他業務」

業務の内容は、大きく3つ。
・徒歩目視による堤防等、河川管理施設の状態把握調査
・河川管理区域内の標識調査及び台帳整備
・球磨川48瀬の現況調査(2013.5.28のブログにて紹介)

いずれも、適正な河川管理のために重要な業務であり、
日本三大急流と言われる球磨川の治水安全確保や、魅力ある川づくりには欠くことができません。

筆者としては、
・確実な工程管理体制
・瀬のスケッチや流況ビデオ等、資料価値としても高い成果品
上記2点が高評価を頂けたのではないかと思います。

※上段、左から4番目が当社、原田社長です

















平成25年度、調査・防災グループでは、他2件の業務についても表彰をいただきました。
業務名と主な業務内容は以下のとおりです。

『菊池川大浜地区水制調査業務』・・・・・・・九州整備局長表彰(7/19)
・歴史的価値の高い石積水制の文化財調査
・実機ヘリによる航空写真撮影
※プロポーザルによる提案型業務

『立野ダム流量観測採水外1件業務』・・・・立野ダム工事事務所長表彰(7/23)
・白川上流域における高低水流量観測、観測機器保守点検
・九州北部豪雨における災害調査等


いずれも、高い専門性と地元ならではの機動力・経験を評価して頂けたものと思います。
今後も、表彰に恥じないよう、グループ一丸となり業務に邁進したいと思います。

文責 Y.N

2013年7月3日水曜日

ハマボウ観察会

 環境・景観グループのOFF-JTの一環で、熊本記念植物採集会の第1005回例会に参加しました(2013年6月30日)。
 天草市新和町のハマボウ生息地で、塩性湿地の観察やハマボウの分布・形態等の勉強会がありました。花期は7~8月なので、満開時期にはまだ早かったのが、少々残念でした。
参加者は55名。活動盛んな会です。

参加者の皆様
 「ハマボウ」とは、アオイ科フヨウ属の落葉広葉樹です。黄色い花弁を5枚もち、合着して筒状になった雄しべの中を雌しべが貫いています。ハイビスカスなどフヨウ属には共通の特徴です。
 学名は、Hibiscus hamabo Siebold et Zucc. (ヒビスクス・ハマボウ)。
学名から分かるように、シーボルトとツッカリーニが命名しました。

つぼみがたくさんついていました。
花。朝咲いて夕方にしぼみ翌日落下する「一日花」です。

果実がついたままでした。中には種子がたくさん入っています。
 日本での分布は、北限が三浦半島、南限が奄美大島の住用川で、生育地が最も多い県は、ここ熊本県と長崎県だそうです。何となく誇らしいです。
 ハマボウの生育地は、満潮に海水が流入してくる河川の下流部や河口、波静かな入り江や内湾の岸、海跡湖の岸、海岸湿地やその周辺ですから、全国的に埋立等の開発行為で生息地を失いつつあります。ハマボウが生息するほとんどの県では、絶滅のおそれがある種を記載したレッドデータブックあるいはレッドリストに載っています(熊本県では今のところ指定されていません)。
ハマボウ群生地
ハマボウ群生地

  同じ塩性湿地環境に生育するシバナ(ホロムイソウ科)の群生も見つけました。こちらも、重要種です。
シバナ。開花が終わり果実がついています。
 記録した植物は41種。重要種あり、外来種あり・・・。かなりスキルアップできました。
塩性湿地を守っていけるよう、我々もコンサルタントとして最善をつくす必要があります。 
シロバナサクラタデ。途中の水田脇に咲いていました。
  環境・景観グループのオタクなメンバーですから、当然、植物だけではなく動物も気になります。
見つけた動物たちを紹介します。
ウミニナ。シバナ群集の脇にビッシリ・・・。
キアゲハの幼虫。食草はセリ科、マツバゼリにいました。
シマヘビ。脱皮前か目が白いです。
タテハモドキ。食草のオギノツメが周辺にたくさん生育していました。

コガネグモ。威嚇されました。
息子(5才)。まじめにメモをとっていましたが、読めませんでした。
   熊本記念植物採集会の現地担当、本部担当の先生をはじめ、参加された皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。また参加させてください。

文責 R・I

2013年7月1日月曜日

水生生物調査

 先日、甲佐小学校の4年生が行う水生生物調査で、指標生物の同定や水質判定等のお手伝いをしてきました。
 水生生物調査とは、川にすむ生き物を採集し、その種類を調べることで、水質(水のよごれの程度)を判定する調査です。指標生物として約30種の生き物が選ばれており、採集した指標生物の種類と数から、水質を4のレベルに判定します。
 
採集の様子
  子供たちと一緒に川に入り、石をめくってみると、ヒゲナガカワトビケラがたくさんいました。残念ながら、ヒゲナガカワトビケラはきれいな水とややきれいな水の両方にみられるため、指標生物とはしませんでしたが、子供たちは楽しんで採集していました。
 
個体数の多いイモムシ状の生き物がヒゲナガカワトビケラ

 指標生物としては 、カワゲラ類、ヒラタカゲロウ類、ヘビトンボ、ナミウズムシ、ヒラタドロムシ、ヤマトシジミ等が採集できました。各班による水質判定の結果は、「きれいな水」又は「ややきれいな水」となった班が多かったです。


生物指標による水質判定の様子

 最後は、アクリル標本をみながら、水生生物の生活史の話をしました。子供たちが一番興味をもったのは、ヒラタドロムシの変態後の形態です。ダンゴムシを平たく薄くのばしたような幼虫が、カブトムシのような堅い体を持った成虫になります。

ヒラタドロムシの変態

アクリル標本による観察の様子

 後日、子供たちから、かわいいイラストのついたお礼状をいただきました。


  甲佐小学校は一級河川緑川に近く、学校から歩いてすぐに、こういった自然観察ができる場所があるって素敵ですね。

文責NY