2013年7月1日月曜日

水生生物調査

 先日、甲佐小学校の4年生が行う水生生物調査で、指標生物の同定や水質判定等のお手伝いをしてきました。
 水生生物調査とは、川にすむ生き物を採集し、その種類を調べることで、水質(水のよごれの程度)を判定する調査です。指標生物として約30種の生き物が選ばれており、採集した指標生物の種類と数から、水質を4のレベルに判定します。
 
採集の様子
  子供たちと一緒に川に入り、石をめくってみると、ヒゲナガカワトビケラがたくさんいました。残念ながら、ヒゲナガカワトビケラはきれいな水とややきれいな水の両方にみられるため、指標生物とはしませんでしたが、子供たちは楽しんで採集していました。
 
個体数の多いイモムシ状の生き物がヒゲナガカワトビケラ

 指標生物としては 、カワゲラ類、ヒラタカゲロウ類、ヘビトンボ、ナミウズムシ、ヒラタドロムシ、ヤマトシジミ等が採集できました。各班による水質判定の結果は、「きれいな水」又は「ややきれいな水」となった班が多かったです。


生物指標による水質判定の様子

 最後は、アクリル標本をみながら、水生生物の生活史の話をしました。子供たちが一番興味をもったのは、ヒラタドロムシの変態後の形態です。ダンゴムシを平たく薄くのばしたような幼虫が、カブトムシのような堅い体を持った成虫になります。

ヒラタドロムシの変態

アクリル標本による観察の様子

 後日、子供たちから、かわいいイラストのついたお礼状をいただきました。


  甲佐小学校は一級河川緑川に近く、学校から歩いてすぐに、こういった自然観察ができる場所があるって素敵ですね。

文責NY

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