2013年4月18日木曜日

アブラコウモリ・・・。

 少し前のことですが、社屋に侵入し衰弱した「アブラコウモリ」の幼獣を一時的に保護しました。

 日本では、全てのコウモリが鳥獣保護法の対象になっていて、飼うことも捕獲することもできない生き物です。

 当然、熊本県でもアブラコウモリを長期間保護することは県条例で禁止されていますが、あまりにも弱っていたので、放獣する前に餌を与えてみました。

 餌にはミルワームという釣り等で使われている虫を食べさせてみたんですが、いい食べっぷりでした。

 初めてアブラコウモリの採餌行動を見ましたが意外と可愛い仕草でした。


 会社から帰る夕方過ぎに、薄暗くて静かな壁際に止まらせておいたら、翌朝にはいなくなっていました。無事すみかに飛び立ったようです。

 私たちは日頃から生物関連の調査・研究に携わっている経験から生き物に接した際の取り扱いを熟知していますが、一般的には野生動物には未知の病原体や寄生虫が付着していないとも限りません。

 日頃よく目にしている生き物であっても野生生物を扱う際には、むやみに素手でさわったり捕まえたりするようなことは慎みましょう。


文責 KN

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